

FlatHead (727×606mm)
出来ました。
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どれくらいほったらかしたでしょう。。
SideValve(部分)最近やっといじっている作品の途中経過です。
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先日下書きをご紹介いたしましたフラットヘッド、
仕上がりましたのでアップします。

Black Flat (727×530mm) *クリックしていただくと更に大きな画像でご覧いただけます。
ほんまにいい作品になりました。いい絵が描けてほんとに幸せ。
神に感謝。
自分で眺めて、ず~~っと見ていたい気持にさせられます。
(いつもの自画自賛でごめんなさい)
ご希望の方はメールをお願いいたします。

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実際の作品をご覧いただいた方が間違いなくお喜びいただけると自負しております。
本日は絵描きのたわごとです・・・
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以前にも書きましたが、
描いているモチーフがいいので、絵は『自然』といい絵になります。私が描くオートバイたちの
作られた目的は人為的であっても、その中にある多くの『必然』が、勝手に『自然』な『良さ』に近づけていってくれるので、いい絵になるのでしょう。
まさに人という自然が作り出した『生き物』、のように感じています。

黒い Flat headの途中経過です。墨入れ完了!
しかし!なぜこんなに私の表現に合うのでしょう!
もうこの段階で筆を置いても皆さんに喜んでいただけると確信出来ます。
(いつも自画自賛でごめんなさい)
でもここからが更に面白いのです。
いつ止めてもいい状態のものをしつこくしつこく描き続けると、どんどん胸が高鳴ります。
最後には自分が描いている感覚がなくなるのです!
絵は勝手に仕上がっています。バイクを描いていると
果たして、人のすることのどこまでが自然と言えて、どこからが自然とは言えないのか?
そんな結論の見えない疑問も、なんだか解けそうな気になってしまいます。
日本画を学ぶと『自然から学べ』と強行に教わると、これも一度書いたことがありますが、
バイクが好きでバイクに乗ってはいましたが、『バイクを描く』など考えもしなかった学生時代、
自然から学ぼうとしていたはずの私は、それも含めていろんなことをたくさん意識しすぎて、決して自然体になることはありませんでした。
『絵』は作家が描くものであって、
いい絵にするも、よくない絵にするも、作家次第だと思い込んでいたというのか
『描いて生きたい』と強く思うあまり、それが当たり前だと思い込もうとしていたのか、
とにかく、
『いいと思えるものを素直にいいと思って、自然体で描くから勝手にいい絵になる。』
そんなことに気付くまで、かなりの時間を費やしました。
誰でも分かるような当たり前のことなのになあ・・・、
『何か』と出会ってものの考え方や思考が成熟していくということは極当たり前のことでしょうが、
それは時々、痛みを伴ったり、逆に捨てねばならないことも多少出てきたりしますので受け入れるにはある程度の勇気が必要な場合もあります。
(出会う以前に『想像』して、先を見据えて思考を進めることが出来たならば、痛みを避けつつ進化・熟練することも可能でしょうか。でも、そこまで賢くはなれないなあ・・・)
私の場合、バイクだけでなくいろんなモチーフと出会って『見えて』はいたのに、それらは
目に映っていただけであって、少しの正しい勇気が持てなかったためにしっかりと『見て』はいなかったのです。
『自然にかえれ』とはルソーの言葉ですが私はこの言葉を、
顧みると学ぶことが多い『自然』に、自身の意識を近づけることによって感じる力をまさに自然にやしなうことが出来る、といった意味だと捉えています。
ちょっとした勇気が、確かな意識の成熟へといざなってくれるのです。描き始めて長い間、気負いすぎていた自分には、逆に感じることが出来ず見落としていた部分も多くあるだろうなあと改めて思います。
私を自然体に近づけてくれる、いいモチーフと出会えてほんまによかった・・・。
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*もちろん、ルソーは政治思想として社会に投げかけた言葉なのでしょうが、ここではルソーを離れて文化的な意味合いを濃く、多分に情緒的に・・・
*ちなみに、『自然』という漢字は『じねん』と読むと意味が変わってくるそうです。
“J” モデルを描きました。
初めの頃のVツインです。
V型エンジンはもちろんVですから、Vサインのように見えるわけですが、
エンジン上部が丸いこともあってか、ハート型にも見えてしまいます。
私がこの形を愛してしまっているからでしょうか?

1927J 1810×920mm
*タンクには凹みが作ってあります。
こういう“必要だから施される、ちょっとした粋なデザイン”は大好きなんですが、
これって作る手間を考えるとすごいことなのではないでしょうか。
Harley-Davidsonの場合、現在のモデルもフレームやエンジンとの絡みから、タンクの形状には面白いものがありますが、
80年前のこの時点でも、そのスタイルには相当のこだわりがあったように伺えます。

じっくりと楽しみながら描きました。
そしてついでに、
Myちゃりんこです。
数年前に中古で購入した物がパンクしたので、パンク修理がてらフェンダーを取り外し、日産マーチのオレンジ色で、太いラインを入れてみました。
オールドスクールな雰囲気?に仕上がったと自負していますが、いかがでしょう。

購入価格\6,000、カスタム費用\1,200
*そういえば、学生のときに初めて買った車(レックスターボ)は\8,000でした。
サービカーです。
1932年から1974年まで生産された人気の高いモデルで、いわゆるトライクの先駆けと言うのでしょうか?
商業用の三輪バイクです。
(1958年からはスプリンガーフォークではなく、グライドフォークに変更されました)
Harley-Davidsonはそのときその時代で、本当に様々なバイクを生産しています。

Servicar 1810×920mm
今回の作品は、墨のいきおいを潰さず、金箔のよごれも意識的につくって、“日本画臭さ”を全面に押し出そうと描いた作品になります。
その結果、”どこかで見たことある感”がものすごい出たなあ、と思っていたのですが、
違いました。
モチーフであるサービカーが、日本画で良く描かれている“牛車”の雰囲気がするんです!
思わず、今回初めて落款を押したようなサインを入れてみました。
ぴったりです。

※よし、落款をつくろう!
この絵、八坂神社に飾ってあっても違和感ないのでは!
と、本気で思っています。
DLはフラットヘッドエンジン(サイドバルブ)を初めて搭載したモデルです。
1929年から1973年までこのエンジンは生産されます。
(そして、その次の年の1974年に私は生まれます)
この作品は、下書きの時の良さ(勢いや雰囲気)をどうにか残しつつ色付けをして仕上げまで持って行けないかと、いつもと描く順序など変えて取り組んでみた作品です。
結果、めちゃめちゃいい作品になりました。
(いつも、自画自賛でごめんなさい)
もちろん、このMotorcycleの形が良すぎるので作品は当然良くなるのですが、それにしてもいい作品になりました。
銀箔を画面上部に色として使用したことも、バイクを描くようになってからは初めての試みですし、
全体として、舗装されていない路面を駆けるような、つちっぽさを表現してみたことも初めてです。
ですから最初は「失敗かな」と思うこともありましたが、なんのことはなく、しつこく描きつづけるといい作品が勝手に仕上がりました。
どうも、私はバイクを描くときは失敗しないようです。
(でも写真では・・・、実際の作品を是非ご覧いただきたいです)

DL 1810×920mm
※DLはこの絵の角度では分かりませんが、ヘッドライトが二つ横並びになっています。ヘッドライト二つは1929年と30年の二年間しか生産されていないそうです。

ヘッドライト二つと言えば、今のモデルでいうところのFXDFダイナファットボブです。やはりDLを意識して造られたのかな?
ファットボブがスプリンガーフォークだったらどんな雰囲気かなあと想像して楽しんだりしています。
*更に、描いたこのモデルはマフラーが四本出し!です。
“ヘッドライト二つにマフラーも四本出し”って、必要あったのでしょうか?
この時代すでにメーカーカスタムの遊び心がうかがえます。すごい!