先日、カヤックで琵琶湖に浮いていたら、 バスボートのあおり運転に遭遇しました。 一台が猛スピードで逃げていて、もう一台がそれを斜め後方から追突しに行くような格好でした。 ボートの彼らがどうなろうと知ったこっちゃないけど、 もしもこんなのに巻き込まれたら・・と想像すると恐ろしいです。 カヤック乗っててボート、ジェットの類は本当に怖いです。 例えて言うなら、道に座っているところに車が突っ込んでくるようなものです。 少し離れた場所にいるボートでも先端がこっちを向いているだけで恐怖に感じます。 竿を出しているその先、こちらから5mも離れていないところを横切るバカもいます。 〜さて、〜 久しぶりのドウサ引き。  いつも購入している七九(273×212cm)の麻紙(まし)です。 これに膠(にかわ)と明礬(みょうばん)を混ぜた液体をじっくりと染み込ませて行く作業です。 自分は高知麻紙を使っていますが、 購入している販売業者さんに聞くと 前回自分が購入してから今回の購入の間に、 メーカーさんが一度廃業されて、やっぱりもう一度復活されたとのことです。 そんなこと全く知りもしませんでしたが、 もしもメーカーさんが製造をやめてしまっていたら・・ これまた恐ろしくて考えたく無い事柄です。。 「膠」もそうですが、 今は製造してくださってる業者さんがあるから良いものの この先需要が減ってどこの業者も作らなくなってしまったら、 全国の日本画家は絶滅。ということになります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
スポンサーサイト
このブログは本来、 作品だけで綴りたい・・との思いだけは一応持っておりまして、 前回記事のように作品をアップしますと、 安心してものすごく油断してしまいます。 油断してる間に 二週間以上が経っておりました。 うかうかしてるとトップに広告が出てしまいます。。 そんなことで、 早く次の作品を描かなければなりませんので、  麻紙を水張り。 さて、何を描きましょう! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
 落描きにはサラサラとインクが出て少し太めの線が引ける SARASAボールペンの0.7を使用することが多いのですが、 その変え芯を何本か購入し、装着してみますと!⬇︎。 赤のポッチが1つだけ大きい。。 気になってアップしてしまいました。 〜さて〜 私がいつも使用しております、  『不朽堂』さんの『コリンスキー』面相です。 毛先が繊細なタッチに向いており、 絵の具のふくみがとても良いのでいつもこれしか使いません。 ですが、一本のお値段はこの『別小』という先の細い小さなもので、2500円ぐらいしてしまいます。 これがだいたい一、二作品描いたら毛先が擦れて繊細な表現ができなくなります。  ⬆︎ 毛先がつぶれています。 そこで、 先が繊細でふくみの良い筆を少し割安で作り出すため、 こんな工夫をすることもあります。  『別小』は不朽堂さんしか作っていませんので、 少し割安のメーカーの『小』を購入し、 ロウ付けした革縫い用の糸で縛り、  扱い易い筆先にカスタム。 こうすると先は短く、繊細な表現が可能なふくみの良い筆が生まれます。 革細工がこんなところで役立ちました。 〜&〜 途中経過  ここから、掘り出していくように描いていきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
先日、作品を見たいというゲストがありまして せっかくなので 久々に風神雷神も引っ張り出して見ていただきました。  風神雷神の雷神として描いたナックルヘッドと 世田谷ベースで所さんが手にしていたフラットヘッドの大きさを比較。  倉庫に眠る作品群も整理。  ついでに気になっていた過去作品の写真を取り直し。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
本日は成人式。 朝気付きましたが 自分はどうやらちょうど2回目の成人式のようです。 でも本厄・・、 目出たいわけではなさそうですね。 そう言えば、 ほんまの成人式は革ジャンとジーパンでV−MAXに2ケツして行ったのを思い出しました。 ねぇ、S君! そんなことで本日もいつもの休日と変わらず練習試合に出かけます。  この建物、中学校の校舎です! 京都府南丹市にある園部中学校です。 園部城の城下にあるので、景観に配慮しているのでしょうがとっても羨ましい雰囲気の校舎です。 今日の試合はここが会場でした。 〜○〜 そして新年一発目の日本画制作、のための準備。  『ドーサ引き』 『どうさ』、『ドウサ』、『土砂』? なんと書くのが正しいのか未だにわかりませんが、 とにかく膠(にかわ)と明礬(みょうばん)を混ぜた液体を紙にしみ込ませ 描いたときの絵具や墨の『にじみ』を調整するという大事な作業です。 膠の濃さも混ぜる明礬の量も経験が全ての思いっきりアバウトな調整です。 しかしこれを行わずして和紙に水彩で描くことは出来ませんので、 (思いっきりドバッとにじませる描き方をする場合はいらないかも知れません)配合などは自分なりにこだわっているつもりです。 *ちなみにこの紙は3m×2mの厚手の麻紙(まし)で、数万円してしまいます。  膠と明礬を混ぜた液体です。 これを裏表一度づつ 1時間半ぐらいかけてじわじわしみ込ませていきます。 さあ!今年も描くぞ!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
嫁が図書館でこんな本を借りて来ました。  『地獄絵を旅する』 子供達のしつけのため、借りて来たのです。 それにしても、地獄絵・・ 同じ絵描きとして、やはりこれほど気乗りしない絵を描くことには 何か特別な圧力があってこそだと思う他ありません。 考えられないほどおぞましい表現がならびます。 もくじからこれですよ。。↓  『よっぽど悪いことをしたらこうなるのさ・・』 「獄卒は罪人に鉋をかけ、切り刻む。あたかも大工仕事をしているかのように」と思うのは大人心。 4年生の次男が、 「一回でも悪いことしたらこんなところに行くの?・・・」 当然のことながら返事に困ります。 もちろん、誰でも分かるような悪いことが駄目なのは子供達にも分かります。 その場をつくろうために少しだけ嘘をついたり、 ちょっと自分をごまかしたことなど、 『多分悪いこと』の大きさやその回数の善し悪しの判断なんて誰にもわかりません。 悪いことの定義、悪いこととは果たして何か。。 考えだしたら切りがありません。 でもほんまの話、他人に迷惑をかけたことなど どれくらいのことまで閻魔さまはお許しになるのでしょうか? ひょっとして「ちょこっとのこと」でも、 「一応100年、針の上ね」なんて言われるかもしれない。。 なんて考えてしまうぐらいおぞましい表現のならぶ本でした。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
本日は、作品の経年変化について 一年前に描いたこの作品、  こうなりました。 ↓ 箔が腐食して緑青をふいたり、茶褐色に変色して 箔を押した部分だけが変化しています。 これは使用している箔が『本金箔』ではなく、『洋金箔』だからなのですが (洋金箔とは真鍮箔ともいわれる、銅と亜鉛の合金の箔です) 私はこの色の変化が好きで、わざと膠を厚くかけて乾きを遅くし、製作中にほんの少し腐食させたり、部分的に箔を二重三重と重ねることで腐食を遅らせる場所をつくるなどして楽しんでいます。 そして、経年変化として色が変わることで描かれている物とその周りのマッチングも楽しんでゆきます。 しかし! 時折、腐食が行き過ぎる場合があります。 この辺で止まってくれたら最高なのになあ・・・と思うこともしばしばあったりします。 「これを止めることが出来たら完璧なのになぁ〜」 「何かないものかなぁ〜」といつも考えておりました。 教材をまとめて注文するような、 京都で老舗の画材屋に聴いても「ないですね〜」との返事。 ところが!!最近つくられたのでしょうか、いつも調べていたのに出てこなかっただけでしょうか。 こんな物を見つけました。  *AGメタルコート なんと、真鍮箔や銀箔の腐食を完全に止めるそうです。 素晴らし過ぎます! ほんまならこれは買いです。 まだ購入も使ってもおりませんので、『表面がどうなるのか、岩絵の具の輝きを殺さないのか』など全くわかりません。 しかし!これが本当に使える物であれば長年の悩みが突如解消されるのです! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
| HOME |
次ページ ≫
|