ビー玉は私が子供の頃もそこに転がっていました。 ビー玉で、よく友人と当てあいなどして遊んだことを覚えています。 そして今も、私の横には何も変わらないビー玉が転がっています。  ビー玉 157×226mm もちろん、当時使っていたものではありませんが、そこに転がっているビー玉は、間違いなく同じものです。 レトロな物に雰囲気の良さを感じることは多々ありますが、ほとんどのものが、今はそのデザインや形を変えています。 しかしビー玉は、今店頭に並んでいるものを見ても、“僕が持っていたものっ!”と自分の年齢までも錯覚してしまうほど、あまりに変わっていません。 『この一つのビー玉が30年の間、どこをどう転がってきたのか想像することは、よほど楽しい時間だと感じます』
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“J” モデルを描きました。 初めの頃のVツインです。 V型エンジンはもちろんVですから、Vサインのように見えるわけですが、 エンジン上部が丸いこともあってか、ハート型にも見えてしまいます。 私がこの形を愛してしまっているからでしょうか?  1927J 1810×920mm *タンクには凹みが作ってあります。 こういう“必要だから施される、ちょっとした粋なデザイン”は大好きなんですが、 これって作る手間を考えるとすごいことなのではないでしょうか。 Harley-Davidsonの場合、現在のモデルもフレームやエンジンとの絡みから、タンクの形状には面白いものがありますが、 80年前のこの時点でも、そのスタイルには相当のこだわりがあったように伺えます。  じっくりと楽しみながら描きました。 そしてついでに、 Myちゃりんこです。 数年前に中古で購入した物がパンクしたので、パンク修理がてらフェンダーを取り外し、日産マーチのオレンジ色で、太いラインを入れてみました。 オールドスクールな雰囲気?に仕上がったと自負していますが、いかがでしょう。  購入価格\6,000、カスタム費用\1,200 *そういえば、学生のときに初めて買った車(レックスターボ)は\8,000でした。
オオクワガタとノコギリクワガタを描きました。 先日、息子の友達が突然本人がいないときにやってきて、 「クワガタあげる!」 本当になにげなく唐突に「あげる!」ですから、かなり当惑してしまいます。 小学三年生男子の世界が、その場その場で出来あがっていることを実感します。 しかし、 そのクワガタを見てなおビックリ! 結構大きなオオクワガタではありませんか。 「いいの?」 「いい、お父さんが持ってけって」 遠慮もできず、その子の純粋さに負けて もらってしまいました。 で、肝心の長男が帰宅して、そのことを報告すると、 「うん。」「・・・。」 えっ、それだけ。 それほどうれしそうではないのです。 三年生の友人関係があやういのかと思いきや、 そうではなく、 どうもクワガタぐらいはムシキングのカードを交換するのと似たような、当たり前の感覚のようです。 う~ん、さみしい。 ただ私(おっさん)は、 子供が小さいこともあり、最近毎年クワガタやカブトムシを見る機会は多いのですが、 何度みても飽きません。 「すっげ~、」と 「カッコイイ形。」 なのです。 でも、飼うのは苦手。 世話は嫁さんに任せてしまいます。 子育てと一緒!? 駄目ですね~。 (もちろん、子どもは虫ではありません、悪しからず。)  オオクワガタ 226×157mm  ノコギリクワガタ 226×157mm ということで、この作品は生きたクワガタではなく、標本として描いたつもりです。 でっかいでっかいオオクワとノコギリの標本! ロマンです。
やっと納得できるものが仕上がりました。 前前回アップした写真のものと同じものですが、光の当て具合でこれほど違うものとなります。 新光箔の赤貝色を使用しているのですが、写り込む光や写り込む物の明るさによって、それ自体の色まですごく変化します。 言ってみれば本当に使いづらい箔です。 使用される場合のほとんどがピンポイントなのでしょう。 これほど全面に使用した絵は見たことがありません。 しかし、この作品の場合、「黄色をいかに鮮やかに見せるか」この一点を考えて あえて赤貝色の箔をバックに使用しましました。  DEMON 900×580mm そして、この作品には私の持てるだけの技術を結集しています。 はっきりいって現時点での限界です。 日本画で車は難しい・・・、 難しすぎます。 しかし、もうここまできたら喜んでほしい人が喜んでくれるか? これまでの過程は、この一点にしぼられてくるのではないでしょうか。 “喜んでほしい人が喜んでくれるか?” もちろん私には分かりません。 所さんに作品を贈ったときもそうでした。 でも、ここで「自信なんてない」と書くと嘘になります。 気に入ってもらえるかどうか分からないのに、なぜかどこかに“自信”は潜んでいるのです。 何か、絵の話だけではなく、これまで生きてきた上で必ず必要としてきた、“さりげない生きる力”が、ここに“大きく”あるように感じてしまいます。 職業柄、いろんな“思春期まっただ中の男の子達”と接してきました。 中には自分に自信が持てなくて、様々な状況に陥ってしまう子どももいます。 そんな彼らとずっと接してきたこともあってか、 “根拠の無い自信”というものは、生きる上で絶対に必要なものだと確信するのです。 私には幸せなことに、それなりに多くこれを感じる能力が備わっているようです。 いろいろとごちゃごちゃと考えるわりに、いつもこの“根拠の無い自信”に行き着いて、 その場その場を乗り切ってきました。 *そう!、あとは見ていただくべき人に見ていただくだけなのです!
サービカーです。 1932年から1974年まで生産された人気の高いモデルで、いわゆるトライクの先駆けと言うのでしょうか? 商業用の三輪バイクです。 (1958年からはスプリンガーフォークではなく、グライドフォークに変更されました) Harley-Davidsonはそのときその時代で、本当に様々なバイクを生産しています。  Servicar 1810×920mm 今回の作品は、墨のいきおいを潰さず、金箔のよごれも意識的につくって、“日本画臭さ”を全面に押し出そうと描いた作品になります。 その結果、”どこかで見たことある感”がものすごい出たなあ、と思っていたのですが、 違いました。 モチーフであるサービカーが、日本画で良く描かれている“牛車”の雰囲気がするんです! 思わず、今回初めて落款を押したようなサインを入れてみました。 ぴったりです。  ※よし、落款をつくろう! この絵、八坂神社に飾ってあっても違和感ないのでは! と、本気で思っています。
今年はサッカーだけではなく、バスケットボールもワールドカップイヤーです。 8月28日からトルコで開催されます。 日本がんばれ!と、言いたいところですが・・・、残念ながら出ません。 でも、なんと4年前は日本開催!!! 皆さんご存知だったでしょうか? (ニュースなどでもほとんど報道されていませんでした) 私は当時4歳の長男と、ドリームチーム“USA”を見に札幌まで行ってしまいました。  この写真!後ろでシュートしているのは! レブロン・ジェームズです!!! 日本人は知らない人がほとんどですが、現役としては間違いなく世界中で一番有名な選手です。 *レブロン・ジェームズ(LeBron James, 1984年12月30日)、アメリカ合衆国オハイオ州出身のプロバスケットボール選手。プロバスケットボールリーグNBAのクリーブランド・キャバリアーズ所属。愛称は「キング・ジェームズ」。 背番号は、憧れだったマイケル・ジョーダンと同じ23番。身長203cm、体重113kg。足のサイズ35cm!。ポジションはスモールフォワード。ポイントガード、シューティングガードもこなせるオールラウンダー。現在のNBAを代表する選手の1人である。最年少得点記録をハイペースで更新中。 高校在学中!にナイキと7年間で総額9,000万ドル(他にもアッパーデックと5年間で総額500万ドル)という契約をむすんでいる。 *実はFIFAよりもFIBAの方が加盟国が多かったりします。 更に、今はNBAファイナルの真っ最中!です。 バスケットボールも今が一番盛り上がる時期なのです! そんなことで、HIACEの自作ステッカーチューンも“応援バスケットボール”をテーマに、 BACK TO THE・・・?ではなくて、   こんな感じでどうでしょう。 (前のステッカーはちょっとくどいので剥がしました) *しかし昨日は勝って良かった(サッカー)。岡田監督がんばれ! そしてそして、ついに完成しました、がっ!  ピンクっ!? 新光箔の赤貝色を使用してみたのですが、写真に撮るとすごい!ショッキングピンク! もう一度写真撮り直します。 コメントもそのときに・・・。
5月放送の世田谷ベースで衝撃をくらった、英光博士のスカルヘッドな軍隊を描いてしまいました。 (スカルヘッドはフルフェイスのヘルメットです) 普通に戦車を描こうとしていたのですが、思わず人物を骸骨(ヘルメット)にしてしまいました。  74式:Skull Head Armed forces 900×580mm 私は今、“ほしいもの”、所有したいものだけではなく、“見たり触ったり、感じたりすると心が動くもの”を単純に、かろやかに描くことを目的に制作を行っています。 しかし、それまでは芸術家を目指して、作品の中に“個性”を詰め込むことばかり考えて、複雑で重たいものばかり作り続けてきました。 かなり初めの頃から、自分は芸術家に必要な“作品の上での強い個性”を持ち合わせていないと分かりながら個性を探し続け、なんとか詰め込むことばかり考えてきました。 『いったい何を詰め込もうとしていたのでしょう』 個性とは生まれながらにして持っている個人固有の、その人だけのすばらしい“輝き”です。 私はそれを「磨く」というごまかしの言葉の元で、いつまでも“無いものをある”と、大きく大きく背伸びだけしてきました。 私には少しだけ描く技術が備わっています。 それ以外はバイクや車が好きな普通のおっさんです。 (ゴム人間のように太ったりやせたりを繰り返していることは、ちょっと普通とは言えませんが・・・) そんな普通のおっさんが最近、確信めいて強く思うことがあります。 それは、個性は『自然でやわらかい、かろやかな心持ちのもとではじめて、ほんの少しだけ顔をのぞかせるものである』ということです。 ムリは禁物、大事なことは自然体です。 私の個性は本当に小さなものです。 「描くこと」と「描くものを選ぶこと」ぐらいが私の個性の精一杯であって、 逆に言えば、背伸びして作品に個性を詰め込もうとすることは、自分で自分の首を絞めることでしかありません。 だからこの絵の場合、 英光博士の個性から“作る楽しさ”を分けていただいた。 そんな心持ちです。 結果、すごく楽しく描けましたし、作品もすごくいいものに仕上がりました! (実際に間近でご覧いただくと、質感など本当にこんなもんじゃないのです!)  いつか博士に見てもらいたいなあ・・・
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