本当に突然ですが、
バイクとは全く関係のない映画鑑賞レポートです。
8月、9月の続編?では無く、
そのときから、黒沢作品と同じ棚にあって、気になっていた
小林多喜二原作、山本聡監督 『蟹工船』 です。
先日、大島渚監督の 『悦楽』 も見たのですがそこはちょいと横へ置かせていただいて、
(*加賀真理子さんが衝撃のかわいさです)
『蟹工船』 いい映画でした。

黒沢監督の映画を鑑賞したときも感じましたが、この時代の映画作品は、演者の表情や動きが、映画のそれではなく、”演劇”を見ているようで、あちらで勝手に演じている様子ではなく、気持ちが体ごとその場に持って行かれるような、そんな鬼気迫る雰囲気が漂っています。
内容は言うまでもない作品です。
(と、偉そうに書きますが、恥ずかしいことに原作を読んでおりません、ごめんなさい。
でも、教科書には載ってるけど読んだことは無い本の代表作のような・・・、ごめんなさい。)
狭い船内での人間模様、そして、この時代の使用者と労働者の関係をものすごく濃く描いた物語。
一見、ひどい使用者と、哀れな労働者のくだりから
悲惨な事件が巻き起こってしまう、といった予想道理の展開だけを追いがちな物語ですが、
しかし、この映画
最後の最後にその本当の意味を鑑賞者に問うてきます。
最後の場面:
帝国海軍が蟹工船に乗船します。
暴力に頼っては労働者を豚扱いする使用者に対して反乱を起こした労働者たちは、
使用者の要請で乗船した海軍にまでその場の勢いで襲い掛かろうとします。
その結果、無駄な犠牲者を出してしまいます。
しかし、
反乱を沈めようとする海軍側も何がなんだか分からないまま、あきらかに無駄に人殺しをしてしまいます。
海軍の士官は労働者を「売国奴!」と罵る意外、言葉はありません。
その上、使用者側も立場に翻弄されるだけで、自分達がなにをやっているのか分かっているようには見えません。
そんな三者の立場が、この最後の場面では不思議と、『漠然と』描かれているように見えます。
そして最後の最後は、気持ちの部分で何だか分からないまま終演となります。
人は立場の違いによって、その意識など簡単に代わってしまうことはいつも
感じておりますが、(少し意味深でごめんなさい)
どんな立場であれ、意識の違いがあれ、考えなければならない大事なことは同じであろうかと思います。
それがこの作品では、
この時代、この船の上では何も考えられることはなかったと、三者の立場を漠然と描きそのまま幕を引くことにより、明確に伝え、教えてくれます。
もちろんそれが、昭和28年の日本人全体へのメッセージなのでしょうが、
ここでやはり思うのは、このメッセージは今の日本の現実と日本人の意識に確実に届くだろうということです。
まさに今の今、考えるべき事柄はいつも同じだと教えてくれているようです。
『日本丸』という例えはよく使われますが、
立場の違いこそあれ、日本人全員がまさに今、この『蟹工船』に乗せられているように感じます。
ということを!皆さんと共感したいので、
かなり古い映画ですが是非ごらんになってください!
※最後の場面を知っていても絶対オススメです。
(原作もきちんと読みます。)
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記念すべき初取材です!!!
あのVIBESが取材に来てくださいました!
私もひげを蓄えておりますが、
もっとりっぱなひげの方々がっ!
来られました。

VIBESハイエース!(長男がピースしております)

ギャラリーKODOMOBEYAにて作品を撮影。
ワタクシ、
取材やインタビューなど受けるようなことは全くありませんでしたので、
「自分のことばかりしゃべっていいのかなあ」などと戸惑う、
ド素人ぶりを発揮しておりました。
しかし、
取材は本当に丁寧で、
「これほど時間をかけて、丁寧に取材していくものなんだなあ」と
本づくりの大変さに改めて感心するばかりでした。
三重での高校時代、美術部の後輩だった林君のお店をリンクしました。
沖縄は首里城近くのお店『楽尚』



本当に久しぶりに連絡をとることがあって
彼がこんな素敵なお店をしていることを知り、
ものすごく嬉しくて
早速リンクさせてもらいました。
その彼に、
当時出たばかりだったHONDA X4をレンタルして、
沖縄を案内してもらった学生時分を思い出し
焼酎飲みながら泣いております。
教師を10年以上やっていると“インターネットとゲームは敵”となります。
私自身もブログなんて考えられないと思っていましたが、
いざやってみると、
長く連絡をとっていなかった友人とのつながりがもどってくるわ、
全く新しい人とのつながりができるわで、
なかなかどうして、
すばらしいじゃないですか!!!!!
これからも皆さん
どうぞよろしくお願いします。
+

現在製作中のピーシューター(下描き)。
ご覧下さい。
スプリンガーフォーク!の、

EVOLUTION!
ではなく、
“EPO”LUTIONです。
どうしてもどうしてもバイクに乗りたいので、
いろんなことを総合して考えた結果、
今の自分の身の丈にあったものを購入し、
もう一度、“バイクライフ”を一からやり直すことにしました。
*179cm85kgの私の、実際の身の丈に合っているかどうかは・・・

30年ほど前のVintage? SUZUKI EPO
(娘は最初、エポちゃんという『犬』を買うのだと勘違いしていました)
エンジンはRG50の流れを汲む2サイクル、5速ミッションです。
RGといえば!、RGV-γです。
大好きだったケヴィン・シュワンツです。
シュワンツは優勝したあと必ず、
バイクに立ち上がって、両手でガッツポーズをするのですが、
高校生のときに通学途中の自転車でそれをまねして、
朝から自転車ごと田んぼに落っこちたことを思い出します。
と、いうことで先日のヘルメットはこのためだったのです!
そして、
購入したお店、京都伏見は横大路の
『STRINGER』さんです。

スタッフも店内も本当に素晴らしい、気持のいいお店です。
ここでは、私の作品も展示していただいております。
そして、なんと、なんと、なんと、
私、実は先週、
長崎・熊本へ出張しておりました。
*前回の記事と前々回の記事は更新予約で自動更新したものです。
せっかくなので、
その証拠写真をちらっとお見せします。

1000万ドルの夜景です。
確実に私の写真では
その良さを伝えきれておりません。
そして、かもめ

こちらを向いてくれました。
トップ記事の画像に載せたヘルメットです。
先日購入したnew modelの“Indianデザイン”のヘルメットなのですが・・・、

さっそく、スプレーで手を入れてしまいました。
”ビフォー”を写真に納めることを忘れるほど、思いつきで手をつけてしまったので、
“アフター”のみの写真で、ごめんなさい。
少し説明すると、
Indianのロゴはもっとはっきりと描かれてたのですが、
マットブラックのスプレーをあわせて、
『ぼんやりと』させた。
といった本当にちょっとした改良を加えてみました。
なかなか良い雰囲気に仕上がりました。
ものすごく気に入っております。
『ほんの少しの手間でオリジナル!』です。
*そして、なぜヘルメットを購入するに至ったか!?
については、後日、お知らせいたします!
Model 9Eを描きました。
二度目になります。
(一度目に描いた作品は
SEMBA様所蔵)

Model 9E 910×580mm
ただ、
いつも悩みますが、
写真では質感や絵の具の輝きなど、
ほぼ伝えられておりません。

雰囲気だけになります。
描く際に
モチーフへの光の当て具合など
全てコントロールしています。
どこまで『浮き上がったように』見せるか、
どこまで『実際にそこにあるかのように』みせるかなどを調整しながら描きます。
ですから、“写真に撮るためにカメラが入り込む余地”はありません。
いかに“そのままをフィルムに刻む”か、だけです。
そして、悔しいかな私の写真の機材や技術ではどうすることも出来ません。
やはり実際にご覧いただく機会を作らねばなりません。
皆さんに私の作品の、
“見どころ”を
しっかりと間近に見ていただきたいと願う毎日です。