自然の産物?

11 15, 2011 | Flat

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本日は絵描きのたわごとです・・・

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以前にも書きましたが、

描いているモチーフがいいので、絵は『自然』といい絵になります。

私が描くオートバイたちの
作られた目的は人為的であっても、その中にある多くの『必然』が、勝手に『自然』な『良さ』に近づけていってくれるので、いい絵になるのでしょう。


まさに人という自然が作り出した『生き物』、のように感じています。



黒い Flat headの途中経過です。墨入れ完了!

しかし!なぜこんなに私の表現に合うのでしょう!
もうこの段階で筆を置いても皆さんに喜んでいただけると確信出来ます。
(いつも自画自賛でごめんなさい)
でもここからが更に面白いのです。
いつ止めてもいい状態のものをしつこくしつこく描き続けると、どんどん胸が高鳴ります。

最後には自分が描いている感覚がなくなるのです!

絵は勝手に仕上がっています。


バイクを描いていると
果たして、人のすることのどこまでが自然と言えて、どこからが自然とは言えないのか?
そんな結論の見えない疑問も、なんだか解けそうな気になってしまいます。



日本画を学ぶと『自然から学べ』と強行に教わると、これも一度書いたことがありますが、
バイクが好きでバイクに乗ってはいましたが、『バイクを描く』など考えもしなかった学生時代、
自然から学ぼうとしていたはずの私は、それも含めていろんなことをたくさん意識しすぎて、決して自然体になることはありませんでした。

『絵』は作家が描くものであって、
いい絵にするも、よくない絵にするも、作家次第だと思い込んでいたというのか
『描いて生きたい』と強く思うあまり、それが当たり前だと思い込もうとしていたのか、
とにかく、
『いいと思えるものを素直にいいと思って、自然体で描くから勝手にいい絵になる。』
そんなことに気付くまで、かなりの時間を費やしました。


誰でも分かるような当たり前のことなのになあ・・・、


『何か』と出会ってものの考え方や思考が成熟していくということは極当たり前のことでしょうが、
それは時々、痛みを伴ったり、逆に捨てねばならないことも多少出てきたりしますので受け入れるにはある程度の勇気が必要な場合もあります。

(出会う以前に『想像』して、先を見据えて思考を進めることが出来たならば、痛みを避けつつ進化・熟練することも可能でしょうか。でも、そこまで賢くはなれないなあ・・・)

私の場合、バイクだけでなくいろんなモチーフと出会って『見えて』はいたのに、それらは目に映っていただけであって、少しの正しい勇気が持てなかったためにしっかりと『見て』はいなかったのです。


『自然にかえれ』とはルソーの言葉ですが私はこの言葉を、
顧みると学ぶことが多い『自然』に、自身の意識を近づけることによって感じる力をまさに自然にやしなうことが出来る、といった意味だと捉えています。

ちょっとした勇気が、確かな意識の成熟へといざなってくれるのです。

描き始めて長い間、気負いすぎていた自分には、逆に感じることが出来ず見落としていた部分も多くあるだろうなあと改めて思います。




私を自然体に近づけてくれる、いいモチーフと出会えてほんまによかった・・・。



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*もちろん、ルソーは政治思想として社会に投げかけた言葉なのでしょうが、ここではルソーを離れて文化的な意味合いを濃く、多分に情緒的に・・・
*ちなみに、『自然』という漢字は『じねん』と読むと意味が変わってくるそうです。

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4 Comments

 自然体にこなせるって

出来そうで

なかなか出来ないもんだと思います。

自然に描けたんだから

それが自分なのでしょうか?

素晴しいと思います。

(抽象的ですみません)

by アキラ | 11 16, 2011 - URL [ edit ]

あえて難しくいうと、
生きている意味を自分で感じ取る。
人や自然やいろんなものの中で、自分の立ち位置が見えてくる。
すると、自分を強く意識しながらもまわりとの繋がりが深くなる。

なんてことでしょうか。
(更に抽象的?)

by 藤岡秀夫 | 11 16, 2011 - URL [ edit ]

バイク(古い機械)にも心があるんだと・・昔から感じています。
無意識に自分の気持ちとバイクの動作が一致したり、危険を教えてもらったり・・
(その他いろいろですが、気のせいと言えばそれまでかな)

バイクの心が、木霊?のように、伝わり・・感じられる・・
藤岡さんがバイクと仲介者になって描く絵がとても好きです。
自然体は武道や禅にも通ずる道と思います。難しいです。
うまく表現できませんが・・・技術屋の私の所感です。

知り合いのバイク屋さんで古いはHARLEY DAVIDSONを輸入していますが、
一緒にお化けが憑いてきます(笑)
夜に店の倉庫の電灯が急に点滅したり、エンジニアブーツで店内を徘徊
する音が聞こえるそうです。前の持ち主の想い(念)でしょうか?

自分のPan Headもよーく見ると尻尾が9本あるかも・・
(玉藻前と名乗る白面金毛九尾の狐の生まれ変わりでしょうか?)

by こてつぱん | 11 16, 2011 - URL [ edit ]

いろいろと憑いてるわけですね。
人の想いがそれほどかぶさっていくということは
やはりバイクはただの機械ではありませんね。

by 藤岡秀夫 | 11 16, 2011 - URL [ edit ]

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藤岡秀夫

Author:藤岡秀夫
1999年に京都市立芸大・大学院・日本画を修了。
美術教師兼、オートバイを描く日本画家。
Vintage Harley-Davidson、Classic-Motorcycleなど描きます。

所さんの世田谷ベース

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