青いヨンパチです

04 30, 2010 | Pan

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今度は青いヨンパチを描いてみました。
この作品の“青”は、浅黄群青(あさぎぐんじょう)という名の岩絵具(いわえのぐ)を主に使用して表現しています。
日本画の場合、「この色を使いたいから、こういう絵を描こう」といった動機で描き出すことが多くあるように思います。
絵の具自体が持つ魅力、その存在感は、使用するだけで様々な意味を画面に塗り込めることが出来ます。

ヨンパチ青
The First Panhead 1810mm×920mm

今回、この作品は描き出す向きとして、“洋金箔(ようきんぱく)の赤口”と“浅黄群青”を対比させ、少し重ためな近代洋画の雰囲気を出してみようと考え制作しました。
先日の赤いヨンパチは“銀箔”、“方解末(ほうかいまつ)”など使用して、“輝き”を重視しています。
そんな“微妙な雰囲気の違い”を描き分けることに、絵描きとしての私の生きる道があるようです。

*浅黄群青は新岩絵具の一つで、陶器に使われる釉薬の製法を応用し、ガラス原料と金属参加物を高温で溶かし、発色させて岩石状にし、これを粉砕して粒子分けしたものです。天然の鉱石を砕いた絵具ではありませんが、他のどの絵具にもない、その独特の“少し重たい風合いの青”は、のどを一瞬詰まらせるようなすごみのある色です。
風格のある青いヨンパチに、これ以上ぴったりな色はないように感じます。




ついでご紹介します。
絵描きは「絵を単純に描くだけで不自由なく生活していける」ことにあこがれを持つものです?が、実際は描く以前にいろんなことをせねばなりません。(例えば、絵の具代を稼ぐこと・・・などなど)

その一つ、“どうさ引き”です。
“土砂引き”と書かれた色紙を見たことがありますが、おそらく当て字です。
膠(にかわ)を溶いた液体に明礬(みょうばん)を少量混ぜて、紙にじっくりと染み込ませます。
この作業は、紙のにじみを調節するために行います。
ここで使用している紙は“麻紙(まし)”という紙で、かなり厚みのある紙なので、膠を大量に使用します。
明礬の濃さなどは、紙によってもその調節具合など変わりますので、経験でしか学べない部分かもしれません。

どうさ引きは焦る気持ちを落ち着けて、じっくりとじっくりと行います。
この写真の麻紙は200cm×300cmの大きさですが、全面にどうさを引くには一時間ほどかかります。
土砂引き
水張りの糊が表に染み込んでこないよう、私は必ず水張りをする前、裏表にどうさを引きます。
(この辺りは好みによります。)



今日で四月も終わりですが、Blogをはじめて一月半、新作を15作品アップしました。(過去作品を入れると32作)
三日で1作品のペースになります。
仕事をしながら、家では三人のちびっ子達の相手をして、展覧会の予定もないのにこの大きさでこの密度の作品を三日で1作というのは、手の早さには自信がある方ですが、なかなか頑張れたと思います。

描きたいものがはっきりとしている強みを今更ながら感じますし、私にはよほどバイクを描くことが合っているようです。

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藤岡秀夫

Author:藤岡秀夫
1999年に京都市立芸大・大学院・日本画を修了。
美術教師兼、オートバイを描く日本画家。
Vintage Harley-Davidson、Classic-Motorcycleなど描きます。

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