松永さんと出会いました (2010.7.20)

07 20, 2010 | other

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先ほどtwitterにも書きましたが、オーダースーツのお店ツキムラさんに出来上がったスーツをもらいに行くと、偶然にも全盲でいらっしゃる松永さんとお会いする機会に恵まれました。

お声かけをさせていただいたところ、松永さんは「こちらからはご挨拶できないので、声をかけていただくとすごく嬉しいです」とおっしゃって下さいました。

実は、松永さんには中学生の講演会などで毎年お世話になっているのですが、

中学生の「なぜ、目の見えない人はサングラスを掛けているのですか?」といった素朴な質問にもしっかりとお答え下さいます。

答えは、歩くとき突然ぶつかる木の枝などの障害物から顔を保護するため、だそうです。
他にも中学生に向けていろんな話をして下さいます。


さて、学生のころ読んだ高村光太郎の詩集の中に、

『肉塊魁太ここにあり』

といったフレーズがあったことを思い出しました。

友人の画家、村山魁太のことを現しているのですが、
その村山魁太が、「わしは目が見えなくなったら命を絶つと言っていた」と、
高村光太郎は著書の中で話しています。

画家だからでしょうか。

そのぐらいの気持で、絵を描いているのだと言いたいのでしょうか。

本当のところはもちろん分かりませんが、
私も画家であり、美術教師です。

村山魁太のように言い切ってしまいたいような気持も分かります。
それは様々な障害の中でも、『目が見えなくなる』ことが一番つらいような気がするからです。

私がもしそうなったら、どうするでしょう。

全く想像ができません。


しかし、松永さんのお話を聞くと、見えないことをあきらめない姿には、話し振りは穏やかながらもその気持の葛藤など、凄まじいものを感じます。


一人のちっぽけな画家が、見えているのに「見えなくなったら・・・」なんて話をすること自体、さらにちっぽけなことで恥ずかしい次第です。

そう、そんなことをとやかく言う前に、画家であるならもっと“見えることに責任を持つ”ことが必要だと気づくべきです。
もちろん、責任とは、見えない人の役に立てということだけではなく(これも大事なことですが)、
世の中、何が最も大事なことなのかしっかり見極める責任ということです。

さらに私は美術の教師でもありますから、これに加えて“しっかり見ることがいかに大事かを伝える責任”も持ち合わせています。


松永さんとまた、ゆっくりお話をしてみたいです。

*今回は、はじめて画像の無い記事を書きました。


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藤岡秀夫

Author:藤岡秀夫
1999年に京都市立芸大・大学院・日本画を修了。
美術教師兼、オートバイを描く日本画家。
Vintage Harley-Davidson、Classic-Motorcycleなど描きます。

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