Easy Rider(2010.8.8)

08 08, 2010 | cinema report

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夏休みに入って、昼間の時間はほとんどなくなってしまいました。
しかも私は、夜に描くことが苦手なので、現在描く時間がほとんど取れていません。

でも、やっぱり夏休みなので気分的な余裕は普段より相当あります。

10年以上やってきましたが、やっぱり{学校の先生の生活}は不思議です。
そして、なんでもそうだと思いますが、これまた“やってみないと分からない”ことだらけです。



ということで、その“夜の夏休み気分”を利用して、普段と違うことを毎年しています。
去年は自由研究と称してキューバ革命を改めて勉強しました。
そう、その前の年にあの映画が流行っていたこともありましたので・・・。
*以下、作家風の口調で書き込みいたします。




映画イージーライダーを再度見た。

先日、デニスホッパーさんが亡くなったとき、もう一度見たいと思っていたのだが、やっと時間が取れたのでじっくりと見てみた。


60年代のアメリカの中で、そういう風潮があったのだろうが、「自由を説くことは恐れないが、自由になることには臆病になる」という台詞が出てくる。

そして、その自由の象徴が“長い髪”と“バイク”となっている。

あっけない終り方に度肝を抜かれた最後の場面は、「その髪を切れ!」と言われたビリーが中指を立て、打たれて終る。


自由に対して臆病な人々が、本当の自由ではなく、自分には無いものやただの自由への妄想に恐怖を抱いて、それを排除しようとしてしまう当時のアメリカ。

この映画を見れば、自由という言葉への世論がいかにアメリカ全土の国民を臆病にさせたのかが分かる。
と同時に、融通の利かないアメリカという国の“世論”のすさまじい強さも感じた。


先日のシカゴでの銃規制法違憲判決など聞いても、いったい何がしたいの?何を目的に銃の規制を始めたの?と言いたくなるようなほど“馬鹿な合理性に瞑想するアメリカ”という国をひしひしと感じたが、

実はアメリカが、最も高見に据えている“自由の国”というスローガンも、この映画を見ると“自由の定義”自体がはっきりしていないことがあらためて分かり、その定義がはっきりとしていない以上、瞑想するしか無いのでは?、むしろ国家なんて、根の部分から“瞑想することが当たり前”なのでは?、とも感じてしまうほどである。

しかしながら、アメリカという国が幸せなのは、監督で主演のデニスホッパーには、本当の自由が見えていたとまでは言わないが、何が大事なことなのかはっきりと見えており、そういう人もいてこんな大胆な映画を作らせてしまう上、その世論の強大な力によってこの映画を高く評価してしまう度量もこの国は持ち合わせている、ということがあるのではないだろうか。

キャプテンアメリカ380
Harley-Davidson LTR Shop“TIPI”で飾っていただいている作品。〈Captain America〉


そう、逆に“変化”に対して凄まじいまでの世論の高まりがあれば、変わることに期待することもできるということである。

このような凄まじいまでの世論の高まりなんて感じたことが無い自分には到底理解できるはずも無い世界だが、一つ思い出すのは、中学時代英語の先生が「ビートルズなんて不良の聞くものと怒られた。君たちの時代にもこういった文化の先駆けのような良いものは必ず出てくるし、また必ず批判される。だから、自分自身が良いものを見極める力を持っていってほしい」とおっしゃったことを思い出す。


大きさの違いはあれ、様々なところで様々な葛藤が生まれ、その時代時代において何が必要なのか何が大事なことなのか、人々はそれなりに答えをいつも求めてきたんだなあと、今の時代のありようを鑑みてそんなことを思い、そしてまた、何も動くことをせず今の時代の傍観者となっている自分を感じるし、更には、この先、世の中どうなっていくのだろうと考えはするが傍観しているだけなのは、自分だけではなく皆がそうしているようにも感じる。

そう、私達は今、そんな人任せのようで、誰に任せているのかもはっきりとしない時代に生きているのに、全て何かに任せっきり。
そんな気がする・・・。

改めてイージーライダーという映画を見、デニスホッパーという人に心を寄せてそんなことを思った。



*と、いうことで、この夏の自由研究は、60年後半から70年代にかけてのアメリカのバイク映画を見て、当時のアメリカ文化を偏って研究しようと思います。

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藤岡秀夫

Author:藤岡秀夫
1999年に京都市立芸大・大学院・日本画を修了。
美術教師兼、オートバイを描く日本画家。
Vintage Harley-Davidson、Classic-Motorcycleなど描きます。

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